髪を青くするために今日は恵比寿に向かう日。子供は今日から幼稚園の冬休み、私も年内にやっておくべき仕事と事務作業などがひと段落していて冬休みのような状態。状態、というのは今年の夏から会社員でなくなったから。 これは今、品川から乗った東海道新幹線の16号車の2A席で、今日、エンジニアから届いた新しいバージョンのstone(macOS用テキストエディタ)の検証を兼ねてタイプしている。前の1A席のサラリーマンはプライバシーフィルタも付けずに明日の資料を作っている。
午前中は来年から着手しようとしていた知人の会社の新しいロゴのデザイン案をスケッチする。途中、別件の短い打ち合わせが入ってしまったが、「こんな方向性がいいと思うんですよね」とムードボードと共に会話していた案を2割くらい具現化できた。が、あまり良く無い気配もある。明日は作業時間が取れないので来週の自分に期待する。
ここで、新横浜駅に着いた。一番後ろの車両なので、前から来た車内の警備員の折り返しが早い。
11時からこの今使っているテキストエディタの開発進捗共有の定例。新機能開発にあたって発生していた不具合を調整してもらった。20分ほどで打ち合わせを終え、先に外へ出ていた家族と合流して駅にある箱根ベーカリーのイートインで昼食を取る。イートインと言ってもテーブルは店の外。換気も寒気もすごい。 ピザ釜があって美味しいのだが、一時的に休止している。代わりに食事メニューとしてあるのが、カレーにカレーパンを突っ込んだもの。私は3度目くらいなので驚かない。レジで注文をするが、1度目なぜかレジに打ち込まず、2度、私の方が注文を繰り返した。カレーパンの中身と、かかっているカレーは別の味で、やや濃い味になる。パンはもちろん揚げてあるので、濃さの逃げ場がセットで注文したカフェラテだけとなる。
昼食を済まして、家族と東海道新幹線の改札で別れ、私は髪を青く染め直すために恵比寿へ向かう。息子は何度説明しても新幹線に乗りたがっている。
品川、そして恵比寿に14時くらいに到着する。予約が14時半なので少し早い。駅前のモンベルで週末の釣りに向けて暖かいインナーを買う。仕事の打ち合わせでモンベル会員の仕組みを引き合いに出したばかりだが、実は会員にはなっていない。今日はややしつこく勧誘される。私の断り方で「この人は長年断り続けているな」と察してくれないだろうか。
髪を緑に染め、もう一つの目的の「メガネの新調」をすべく、渋谷へ向かう。今かけているメガネは結婚式の前に買ったので、5、6年くらい使っている。美容師にも聞かれたが、いくつか併用せず、一つのメガネをかけ続ける。今、この掛けているメガネを買った店に向かうと、隣接する公園の再開発で店舗の大きさと入り口が変わっていた。感染対策として消毒とビニール手袋の着用が求められ、応じたが、手の蒸気が半透明の手袋の中で目に見えて水滴化し始める。やったことはないが、土に瓶とシートを埋めて水を集めるサバイバル術を思い出す。欲しいメガネも見当たらず、店員に話しかけられる前に退店。 パルコの向かいにあるもう一店舗に向かう。地下に牛タンのねぎしがあって、大学時代に眼鏡屋と合わせてよく来ていたが、今日、ねぎしがあったかどうか確認せずに3階の店に入る。 スタッフ全員が接客をしていて、誰にも声をかけられずに店内を歩く。手袋はない。ここで買わないと、小田原には欲しいメガネもない。
しばらくして接客を終えた店員に話しかけられる。「何かないかなと見ているだけです。」と伝える。小田原に(欲しい)メガネがないことは伝えない。「ごゆっくり」というようなことを言って離れようとした店員に(小田原に(欲しい)メガネがないことが後押しするかたちで)、「耳にかける部分は金属で、レンズの縁はプラっぽいのを探している。」と何となく見ていたと言っていた割に具体的なことを言ってしまった。
具体的なリクエストには的確に答えてくれる。5本ほど候補を集めてくれて、そのうちMYKITAというメーカーのメガネを買った。この店での購入は初めてだったので住所などを書き込む。 住所欄の「小田原市」の文字に対して、遠路はるばるというようなことを言われるだろうな、言われたら数年前まで都内に住んでてここも学生時代から来てました、と言おうと思っていると、対応してくれていた店員が「3年前まで小田原で木工をやっていた」と言った。