午前中からママ友とどこかの何かにいくというので、晴れているが今日は洗濯をしていない。私も午前中ずっと打ち合わせが入っていたので、洗濯はしていない。
オンラインミーティングで画面共有をしながら、部屋の鉢植えから孵る小蝿を参加者に気づかれないように、片手で払う、捕まえる、潰す。この鉢植えは東横線の学芸大学駅から多摩川駅に引っ越ししたときに買ったユーカリの木でもう7年くらい家の中にある。最初は幹と呼ぶには細すぎた幹も、今は太い。買った時に添えられていた棒を「こんなものに頼ってるから細いままなのだ」と抜いてから、急に太くなったのを覚えている。
12時過ぎまで打ち合わせが続いた。ママ友と昼ごはんを食べてくるというSMSが入っていたので、打ち合わせで出た簡単な作業をして12時半ごろ外へでた。空腹感が強かったので、駅のそばの鳥の唐揚げ定食を食べられる店へ向かう。
店内は近くの会社で働く人や、駅と城の間にあることもあって、観光客と思われる年配のグループも多い。調理場に面したカウンターの一番奥、ホールのスタッフが食器を下げる小窓の横に座った。前職のSlackで(辞めても車内連絡チャンネル以外のゲストアカウントで私は存在する)志村君から勧められた美術手帖のNFT特集を読みながら、唐揚げの揚がり上げを待つ。唐揚げ定食は800円。 空腹感が強くて味覚が敏感なのか、単純に味付けが濃いからか、唐揚げに甘みを感じる。パリっとした皮の裏側から感じる。13時に近づくにつれて食器の下げられる量が増えて、店からも人が減る。コーヒーが無料でついてくるが、この後、ミスタードーナツで3つドーナッツを買って帰るつもりなので、飲まずに会計を済ます。閉じられた空間で他人と必要以上の時間過ごすのにも抵抗が強い。
この時期にしては強い太陽の光に照らされた入口をみて「教えておくれよミスタードーナツ」というフレーズが頭に浮かんで離れない。海外原作の絵本のような言い回しで。ポケモンとのコラボ期間なのか、ピカチュウの印刷された紙袋を右手にもって帰る。オールドファッションに目がついて、チョコとゴールデンチョコの黄色いヤツがかかったのを食べたかったが、あれはハロウィン限定だったよう。目、以外の要素はオールド・ミスド・スタイルなのだから、目だけ外して売り続けて欲しかったよミスタードーナツ。おお、ミスタードーナツ。午後のミーティングまでの30分で2つもドーナッツを食べてしまったよ、ミスタードーナツ。
息子と母(うちでは私を「父」と、妻を「母」と息子に呼ばせている)が帰ってきた。ドーナッツが3つあったことは内緒にして残りは夜中に食べるよ、ミスタードーナツ。