マスク会食の好例として取り上げられても差し支えないレベルの静けさで、「あじサクサク丼(980円)」を母(息子から見ての。つまり妻・嫁。今でいうパートナー。)と食べてきた。丼が運ばれてきたときには他のお客さんがいなくなり、サクサクという音が響いて、料理も片付けもないスタッフ2名がカウンターの内と外とで仕入れの会話をしている。
先月から火曜日はとある事業会社のデザイナーとして稼働を確保している。午前中は午後の定例ミーティングに向けて先週でた課題をデザインに反映。他案件の打ち合わせもなるべく入れないので、終日、そのサービスについての作業ができるので進みが良い。作業量も1日で収まる程度に調整がされているので、前後に漏れることもない。 8時半に子供を幼稚園のバスに乗せてから、9時から始業して12時過ぎ。昼ごはんをどうするのかは確認しないので、作っていれば家で食べるし、作っていなければ外へ食べに行く。母(息子から見ての。)はずっと自分の生命保険の更新資料を見ていたようなので、今日は外へ食べに行くことがわかった。
とくにどこに行くか決めずに玄関を出て、なんとなく駅に向かう方へ二人で歩く。私は並んで歩くと早く歩きたい人や、自転車の邪魔になる気がして苦手なので一列で歩きたいが、そうすると会話ができなかったり、なにかイライラしているように見えるので、仕方なく(なるべく幅が広くならないようやや斜め気味に)並んで歩いている。 近くのカフェにしようかと言われたが、もう少し歩かないと体に良くない気がすると伝える。駅の方のアジ丼を食べに行こうと言われる。前にも説明された覚えはあるがどこだったか覚えていない。このカフェよりも遠くにあることは間違いないので、そこへ行こうと伝える。
駅の近くの商店街、というよりは飲み屋街、居酒屋やスナック、客引きがいるような通りに昔からある寿司屋のような店だった。以前、ここのアジ丼が…という話をこの引き戸の入口の前でされた記憶がある。 店内はカウンターに2名。(スタッフと話をしているので常連かと思ったが二人が帰る時の話し方から一見だったことを知る。私なら何十回きてもこうは話できない。)小上がりに通される。畳の上にお年寄りが座るような座面の低い椅子と、こたつの布団がない状態のようなテーブルがある。脚が狭い。
メニューはどれも1000円前後で、近くの漁港から仕入れた魚が売りのよう。天丼はエビが3本も入って780円。アジたたき丼は700円。あなご天丼は溢れる長さのそれが2本乗って980円。何度もくることになりそうだ。 冊子になったグランドメニュー(そう呼ぶかどうかは別として)とは別に、ラミネートされた紙に「あじサクサク丼」と「うめえあじ丼」が数量限定として紹介されている。前にきたときは「うめえあじ丼」を食べたそうだ。アジの干物とタタキが乗っているという。サクサク丼はアジフライが4本とタタキが乗った丼。丼、ではなく、ドンッと表現して差し支えない。二人とも「あじサクサクドン」を注文。
注文した後、「うどんセット(850円)」に気づいた。温うどんと「うめえあじ丼」のセット。丼は小盛りに見える。ただ、写真では丼が奥に合成されているので、単純にスペースの問題で小さくしただけで、実は通常サイズなのかもしれない。今度、確かめてみようと思う。