「昨日書いたから今日はいいかな、」というメモを書いたということは、今日も書くということ。なんで書こうと思ったかというと、いつもいくインド・ネパール料理屋で瓶ビール(ネパールアイスビール)を店員の彼が注いでくれたから、その感謝だけは書いておこうと。「この席が暑いんだ」と、前に妻に言われた窓際の席に座っている。店内の暗さ。外は眩しい。光量の差で余計に眩しい。
カジャセットとネパールアイスビールを注文して、外の様子を眺める。12時過ぎ。他に客はいない。客がいないので、時間がかかるカジャセットを注文した。男子小学生、4人が全員マウンテンバイク。フレームに書かれたメーカー(製品名かもしれない。ママチャリに書かれた「MILD」とか「Selection」とかそういうイメージ的な英語)は、知らない。キッチンからはカジャセットの炒め物を作る鍋の音。空調服を着た男性2人の後ろを、日傘を差した女性2人。「私のチャンネルの登録者数は300万人を超えています」。店内BGMはYouTubeでたまにCMが入る。
通りの反対側、角にあった陶器屋が日焼けして薄くなったネットに囲まれて解体されている途中。営業してるのかどうか分からなくて、一度も入ったことはないまま。全く同じような髪の長さの女子高生が自転車で4人通ったあたりで、通る人をメモしてたら何かあるかと思ったが、思ったより解像度が高まらず飽きてやめる。ビールを頼むとサービスでパパドが出てくるのだが、今日のは胡椒が多いのと、ところどころ水分が抜けてないのか、ねちっとしている。割ってから食べるが、ぱりっと割れるかと思ったら、ねちっとした部分が最後つながったままになる。そういう割合で水分のぬけてない部分がある。今日のパパド。
ビールを注いでくれた彼がカジャセットを運んできた。いつもと違う香り。香りというよりは、少し違和感を覚えたから匂いという方が近い。いつもと違う匂い。何かの肝、多分鶏だと思う、肝を炒めた料理がいつも添えられるのだが、それが匂いの原因のよう。ジャガイモを炒めた料理も普段と違う雰囲気。シェフが違うかもしれない。たまに変わる。スタッフも変わる。前いた女性スタッフが「(今日のカジャセット違ったでしょ?というニュアンスで)シェフが変わったんですよ」と教えてくれた後、彼女もいなくなった。
肝の炒めたものを食べる。鰹節だ。匂いの原因はこれだと思う。鰹節ではないのだろうけど、それに近いなにかが使われていると思う。今日は朝からずっとMidwest emoを聴き続けながら仕事をしていていい加減に疲れたので、今、17時20分、Tasty Morselsというレーベルをまとめたプレイリストに変えた。さて、しかし、この鰹節的な味付けも悪くない。そういえば、普段はインドっぽい音楽が流れている店内だったが、今日は随分とノリが良い。アメリカっぽいダンスミュージック。聞いたことがある。誰だっけとShazamで確認。そうかブリトニー・スピアーズか。「Toxic」。シェフが変わったのかもしれない。