
5月も半ば、雲もなく日差しが強く、全体的に明るい屋外。建物やアーケードの日陰を渡り歩いて駅の方に向かおうと思うが、時刻は12時少し前。駅前は昼休みの決まった会社員らで混むので、海の方、働く人も飲食店も少ない方へ向きを変える。会社かチームか屋号か、デザイナーのセントくん(当時そう呼ばれていた)のサブアカウントみたいなものをInstagramで見つけてフォローしたら、丁寧にメッセージをくれて。新卒の頃、渋谷、共通の友人らの集まりとかで同じ場にいたくらいだというのに。小田原に来ることがあったら連絡して、と返事。何か小田原らしい体験を提供できるわけじゃないけどな、と思いながら、カラスの子供が飛ぶ練習をしていた歩道橋を渡る。
一号線にかかる歩道橋で、渡ったところに商店街。ちょうど先週、ゴールデンウィークには、地元の祭りで神輿がこの商店街に何十と集まり、木遣りという歌を歌う。その祭りに去年から子供が山車の太鼓に参加し始めた。山車は担ぐのではなく、綱で引くタイプ。子供だけ参加するわけにもいかず、去年は綱を引いた。何故か先頭で。今年は当日、交通整理役をやってくれと言われる。人生で初めて、あの、赤い光る交通整理の棒を握った。この歩道橋の下でも、一号線の下り車線側で車を三台止めていた。
蕎麦にしようかと思ったが、パンを海で齧ることにする。少し歩く。歩きながらこの前の日曜日、妻がバイトの昼間、子供と2人で昼ご飯のことを思い出す。ビアスタンドの前でハンバーガーを買って食べようとしたら、値上がっていてやめてしまった。一番安いハンバーガーで1,800円か、と。牛肉の値上がりは大変だ。パン屋。ほしいものを伝えて取ってもらう。CoCo、ポークカレー、ソーセージ入りパンの順で注文したが、食べる順番は逆順。
ここで、ファイルを保存。このテキストファイル群、いまだに「202106_文フリ」というフォルダに保存し続けている。
海は南風が強く、やや波高し。浜に降りる階段、上から3段目あたりに腰を掛ける。風と波で海中の砂が巻き上がり、海もやや白く水色。「100回に1回、でかい波がくるから気をつけろ。」昔、新島のアキラさんという何やってるか分からないが仲良くしてくれたおじさんに言われたことを波を見る度、何度も思い出す。小さい子供と親が波打ち際。犬を連れた人の持つ長いリードをいいことに犬が飼い主の周りをぐるぐると回る。近所の日本語語学学校の生徒らしき若者数人は波を背にして自撮り。笑いが起きる時の声とドワッとしたリズムは日本人のものと変わらないように聞こえる。
CoCo、丸く中が空洞になったパンの中にカスタードクリームが入っている。外側の丸いパン部分に一本、クロワッサンの生地でできた帯がくっ付いていて、その両端は丸い部分に沿わず角のように2本とんがっている。誤って帯の付け根を齧ったもんだから、角の部分が階段に落ちた。波打ち際にいた犬と飼い主がいつの間にか階段の前を歩いていて、落ちたクロワッサンの生地のかけらに蟻が一匹。77歳の男性が昨日の午後2時から行方不明という放送。服装は緑色のTシャツに黒色のズボン、ネイビーのスニーカー。私と同じような格好だ、でもネイビーのスニーカーは中学校の時にロヂャースで買ったナイキのペガサス以来、履いたことが無い気がする。